生産者レポート

2010年 松・千両レポート

2010年11月15日

お世話になっております。営業事務の藤田です。


『松』・『千両』の産地さんの圃場に鈴木が見学してきました。


今年の夏は記録的な猛暑が続き、野菜や果物・魚介類に色々な影響が出てると、
連日ニュースでも取り上げられておりますが、『松』や『千両』にも大きな影響を与えておりました・・・。


先ずは『松』の圃場をご紹介します。

上から

畑一面に渡る『若松』の赤ちゃん。
定植して2年程です。
右の写真は赤ちゃんのアップです。

左は『蛇の目松』、右が『苔松』の苔です。
どちらも、おめでたい生花として活け花にはよく使われますね。

左の写真は松ぼっくりから種を採っているところで、
右の写真は採った種のアップ。
皆様、知ってました?
若松・根引松は、黒松の松ぼっくりで出来てるんですよ。


そして・・・・、

大量の松ぼっくりです。
種を採った松ぼっくりは、クリスマスのリース等に使われる松ぼっくりとして出荷されます。

収穫し束ねられた松は、余分な枝や葉を落とし手入れをし、バンドをされて出荷の準備ができます。


出荷の準備が出来た松は・・・・、

床に水が張っている冷蔵庫に保管され、出荷の時を待ちます。

『鈴木レポート Prt1』

今年は猛暑の影響で畑の中が焼け、細めの若松の数が少ないのが現状です。
それに加え、全国的に3等・カラゲに注文が集中する傾向のため、どうしても太い松が余ってしまいます。
また、本州では太い松を2本パックの門松として販売されますが、道内では太い松の消費が少なく、
今年も上位等級品と3等の価格差が出にくい状況ではないかと思われます。
また、 今年は水不足が続づき、『松』が生きるか死ぬかギリギリの状態での、栽培となりました。

ですが、悪い問題だけではありません。
今年出荷予定の若松は、好みが分かれるかと思われますが、
『葉の詰まった根引き松の様な感じの若松』に仕上がっており、
生産者の方も「過去最高の出来栄え」とお墨付きをいただきました。
この若松をブランディアでご提供させていただきますので、楽しみにお待ちくださいませ。

どちらにしても、各市場の今年のセリでは、太い松・葉が伸びた松が多くなることが予想されますので、
3等・カラゲは注文をお勧めいたします。



続いて、『千両』のご紹介をさせていただきます。

先ずは写真にてご紹介を・・・・。

千両の楽屋
千両は半日陰で育つのですが、この楽屋に半日陰の工夫が。
千両は、曲がらないようにする為、1本ずつ紐で吊るします。
天井を見て頂くと、幾つもの隙間が・・・・・・。
これが半日陰にする為の工夫なのです。
千両は、早生・中生・晩生の3段階で栽培されるのですが、こちらは晩生の実になります。

そして・・・、

今年の千両で、早生の実です!色つきもよく、実がビッシリです。
これから更に膨らんでゆきます。

左下
こちらは今年の千両の悪い例です・・・・。
実つきがとっても良くないです。

右下
千両作りの名人である佐久間さん

『鈴木レポートPrt2』

今年はもともと裏年で出荷が少ない年です。
それに加え、猛暑が影響し、畑の中でも千両の立ち本数が少なく、温度が下がらない状態が続き、
黒い斑点の様な病気や、実つきの悪いものが多い状況です。
また、波崎の他、西の産地(四国・和歌山・九州)も影響をうけており、全体で3割減になる可能性もあります。
2002年の台風による塩害の年に匹敵するくらい厳しい年になるかもしれません。

どちらにしても、下位等級品が多く、1箱への入り本数が多くなるので、
ケース数が確実に減り、各市場で極端に少なく感じるかもしれません。

今年は生産者によって、品質が大きく違ってきます。
暑い夏にどれだけ手をかけて管理をしてきたかによって、実付や病気に大きく影響していきます。
やはり、『千両』専業の生産者がお勧めです。

ブランディアでは、今年も千両の注文販売を致します。
お勧めは、今回ご紹介させていただきました。
『千両名人 佐久間』さんです。

千葉県の飯岡で栽培され、土から肥料、消毒に至るところまでこだわり、
今年のような猛暑な夏でも品質よく栽培されております。
ボリュームは、昨年より若干ない気がしますが、実つきがよく、畑をみても抜群のデキです!

『佐久間』さんは安心して注文できる数少ない産地さんで、価格も昨年並みです。
他にも厳選した千両をセレクトさせていただきますので、宜しくお願いいたします!



最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
『松・千両』のご注文、皆様、宜しくお願い致します。

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